滅火器 Fire EX.を紹介
女性アーティストのご紹介が続きましたが、本日は台湾・高雄出身の滅火器 Fire EX.をご紹介いたします。
滅火器 Fire EX.はVocalGuitarの楊大正。Guitarの鄭宇辰。Bassの陳敬元。Drumsの柯光で構成される4人組メロコアバンドです。
日本へ向けた応援ソングを発表してくれたり、ELLEGARDENの細美武士さんやASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんともコラボ曲を発表している為、日本にも多くのファンを持ちます。
それでもまだまだ知らない方も多いと思うので是非今回の記事で彼らの素敵な音楽や思いに触れてもらえると嬉しいです。それではオススメ曲の紹介いってみましょう!!
希望の明日
まずご紹介させていただきたいのは2021年3月に発表された日本語タイトルの『希望の明日』と言う曲です。
東日本大震災復興応援ソングでもあり、昨今の情勢から中々交流の出来ない両国の友好を歌った曲でもあります。
曲の良さは勿論なのですが、初めて聞いた時は懐かしい友達からの久しぶりのメッセージのように聞こえて、心がほっこりしたのを覚えています。日本をこんな風に優しく見守ってくれている国が隣にあると思うと凄く嬉しい気持ちになれますね。
音楽には力があると言われていますが、この曲を聴いた時にその意味が少し分った気がしました。皆様はどんな風に感じましたか?
繼續向前行 Keep On Going
次にご紹介する曲は『繼續向前行 Keep On Going』
こちらも東日本大震災復興を応援する曲となっており2016年に発表されました。MVもメンバーが東北を訪れた際に現地の方と交流した時の映像が沢山使用されており、メンバーの日本に対する熱くて真剣な思いが伝わってきます。
かつてここまで純粋に真っすぐに日本への思いを届けてくれる海外のアーティストがいましたでしょうか?優しく寄り添ってくれる彼らの姿に感動しました。
曲はキャッチ-で親しみやすく、何があっても胸をはって前向きに生きてこう。そんな風に思える曲で、彼らの優しい人間性が曲に表れているように感じました。
一九四五 1945
続いてご紹介いたしますのは『一九四五』です。
こちらの曲は他の曲と毛色が違うのですが『高雄大空襲 Raid on Takao 』と言う台湾で発売されたボードゲームの主題歌のようです。
マイナー調の口笛の音色から始まる悲しく暗いロックバラード曲となっており、サビへ向けて盛り上がってからの泣きのギターソロが胸に刺されます。
1945年の台湾は日本の統治下にあり、我々日本人も無関係ではありません。戦禍を生きた人達が平和を祈る歌詞に戦争の悲惨さを改めて感じました。
高雄驛起飛
最後にご紹介しますのは『高雄驛起飛』です。
高雄とはメンバーの出身地で台湾南部の港町です。台北に続く第二の都市として知られています。港町なので六合夜市では海鮮系のグルメが多く楽しめる素敵な都市です。特に牡蠣のオムレツは絶品です。
そんな高雄にある高雄駅リニューアルプロジェクトのテーマ曲がこの『高雄驛起飛』のようです。
私は何度か高雄駅を訪れた事があるのですが、大きな工事をしているのが印象的でした。まさかこの為の工事だったとはとMVを見て驚きです。
出身地高雄への思いを歌った地元愛の曲『高雄驛起飛』を聴いて皆様もそれぞれの故郷を思い出してみるのはいかがでしょうか?きっと懐かしく温かい気持ちになれるはずです。
まっすぐに気持ちを届けると言う事
今回の滅火器 Fire EX.の特集はいかがでしたでしょうか?
何語で歌っているなんて関係ない。言葉を越えて気持ちが届いてくるとはこういう事なんだろうなと彼らの曲を聴いて感じました。
また彼らは2014年に台湾でおきた学生運動“ひまわり学生運動”の際も『島嶼天光』と言う曲を作り、この“ひまわり学生運動”のテーマ曲となっていました。誰かの力になる曲を書き、応援し続けるバンドって素敵ですね。
まだまだ沢山良い曲はあるので、是非お気に入りの一曲を見つけてください。そして元気の出ない時は滅火器 Fire EX.の曲を聴いてみてください。きっと前向きな力を貰えるはずです。
それでは今回はこの辺で。